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2011-04-09のプラクティス予告

Presenter: Mr. Oku
Dear ESS members:

My name is A.O., and my nickname is Aou Ping. How are you doing?
As I have pre-announced at today's class room, it's my pleasure to take charge of the next practice on April 2.
The outline of the practice is as follows.

Genre: English Composition (Japanese-to-English translation).

I'd recommend that you prepare for this in advance because it may be a bit tough to complete Japanese-to-English translation in a limited time. To prepare, the entire body of practice is presented here on the Round Table. Please enjoy.

English Composition

Process:
(1) Make a group consisting of three people.

(2) One person must choose one topic from four Japanese passages printed below. Roughly, passages 1 and 2 are for advanced, 3 and 4 for introductory people.

(3) Allotted time for writing English translation is 25 min.

(4) Exchange the answer sheets in the group at random and start proofreading: Don’t hesitate to correct other person’s writing. No correction no advance. Use a dictionary and color pens. [20 min]

(4’) After finishing correction and modification, focus your primary attention to the usage of articles “a”, “an”, and “the” (see the attached reference material “Using Articles”). (not attached to Round Table announcement). Then go to other corrections.

(5) Return the corrected sheets to writers, who read it orally and explain how and why the writing is corrected. Discuss any possible subject but only in English [25 min].

1.科学技術者の心

私たち人間は、地球が何を考えているのかわからないまま、この小さな球体の上で生かされている。なのに、この有限の世界でとめどなく欲望を拡大し続け、それが限界を越えたことに気付いていない。すでに地球は無言のシッペ返しを始めたが、将来世代はそれに対して諦めと恨み言しか言えないのである。だから我々は、地球の財産を食い逃げせずに、金銭的・物質的・エネルギー的な欲望に溺れぬように身を正し、子孫への負債を軽くしなければならない。

ところが、新しい科学技術が次々と現れて経済の歯車に組み込まれると、人々は、それなしには幸せになれないと思い込む「取り残され恐怖症候群」に罹り、地球を蝕んでゆく。これが資本主義経済社会の特徴なのだ。だから科学技術者には、人の心の弱さを知って冷静に未来を見通し、科学技術と経済のバランスを考える責任がある。そして清貧の心と地球への感謝を社会に根付かせるのだ。

2.坂の上の雲は暗い

この社会は、ブレーキの壊れた満員バスを坂の上へ押し上げているようなものです。登り坂の向こうは下り坂、でも乗客は修理を後回しにして峠の上へ運転手をせきたてている。そんなに急いでどうするの、見てごらん、峠は雨雲に覆われて暗いのです。

私たちの経済中心社会は、限りのない欲望を乗せ、資本主義経済と科学技術というスーパー燃料を積んで坂道を上がる欠陥バスなのです。権威ある指導者たちはこれを発展だと言ってますがね。

亡くなった俳優の北林谷栄さんを偲んで、東北地方の民話が新聞に引用されていました。「ばあさまが山に捨てられることになり、せがれに背負われ深い山にのぼったそうな。ばあさまをおいて帰りかけたせがれは下りる道を見失う。仕方なく捨てたばかりの母親のもとに戻りたずねた“どうすべえか”。ばあさまは言ったそうな。“おめえの背中にぶっつわりながら道々枯れ枝をおっくじき道しるべにしてきたから、それを頼りにけえれや”」と。私たちにはこの姿が望まれているのかも。

3.3月12日の天声人語から

テレビ画面を正視することができなかった。瓦礫と海水の混じり合った津波が濁流のように家を、畑を、道路を呑み込んでいく。走っている車に波がのしかかる。ああ、だれか乗っているのだ、お父さん?お母さん?兄さん姉さん?だれかにつながる、かけがえのない命が呑まれてゆく。

マグニチュード9の猛烈な揺れ、被害はどれほど広がるのか。震源から遠い東京でも震度5強で揺れた。黒煙を上げるビルが職場の窓から間近に見え、いまも大地は不気味に揺れ続けている。

日本列島はプレートのぶつかり合う上に乗る。その危うさを物理学者の寺田寅彦は「国土全体が吊り橋の上にかかっているようなもの」とたとえた。その吊り橋の鋼索が切れた。

夜が明ければさらなる被害が確かめられよう。生命、財産、故郷の町並み、失われたものの大きさに打ちのめされる人たちとの絆を失うまい。こんなときに繋ぐための手が、私たちの心にはある。

4.ポルトガル

1543年、ポルトガル人は初めて鹿児島県の種子島を訪れました。いわゆる「鉄砲伝来」です。このポルトガル人が最初に日本を訪れたヨーロッパ人であり、徳川幕府による鎖国政策の前まで。日本人にとりポルトガル人が最も身近なヨーロッパ人でした。当時のポルトガル語は現在の英語のように最も身近な外国語で、パン、シャボン、カッパなど、当時のポルトガル伝来の外来語が、現代日本語にもたくさん残っています。

ポルトガルを旅行した日本人のほとんどが、ポルトガル語に好意的な反応を示します。歴史的に見ても日本との関連が深く、親近感を持てることも理由の一つでしょう。また、食文化が似通っていることもありそうです。ポルトガルのパンは日本の菓子パンのような、皮の薄いパンが多い。因みにお隣のスペインに行くとフランスパンのような表面が固いパンが中心になる。そのコントラストに驚かされます。料理もイワシの塩焼きなど日本人が普段食べている料理とそっくりなものに、よくお目にかかります。加えて、ここに住む人々の穏やかさが、日本人旅行者に安心感や、親しみを感じさせるのかもしれません。

以上

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2011年03月27日 12:44に投稿されたエントリーのページです。

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