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2013年9月のニュースレター

 10月も中旬に入り、ようやく秋の気配を感じるようになりました。秋といえばスポーツですね。
先日、文部科学省が約6万6千人を対象にした2012年度の体力・運動能力調査結果を発表しました。
65歳以上の高齢者は、調査が始まった1998年以降、ほとんどの種目で記録が向上し続けており、
70代の男女については体力テストの合計点で過去最高を更新しました。確かにスポーツクラブに行けば
沢山の高齢者の方がジム、エアロビックス、水泳などで汗をながされています。
週末にはいたるところで高齢者の登山パーティーに出くわします。これは、最近の健康志向だけでなく、
運動はきつくて一部の人だけのものというイメージからスポーツは自分だけでなく
仲間と一緒に楽しめるものへとイメージが変わってきたかもしれませんね。


【9月7日】

Presenter: 古川邦子さん

Genre:  Debate
Title:  Is Japan a comfortable place to live for people or not?4

参加者:41名


【9月14日】
Presenter: 辻井香里さん

Genre:  Group Talk

Title:  Your recommendations in your hometown

参加者:40名

【9月21日】

Presenter: 川上朋広さん

Genre: Card Game

Title:  1.My grandfather went to market
2.Who am I?

参加者: 25名

【9月28日】
Presenter: 森眞子さん
Genre:  Free Talk
Title: The Olympic Game
参加者:  36名

<Topics -明治時代の英語教育ー>
  ここ数年、京都の街中で外国人を見かけることが多くなりました。特に東日本大震災の自粛ムードが和らいだ頃から
京都に来訪する顕著に外国人は増えているようです。
京都市の調査によると平成24年の外国人の宿泊客は84万人、前年比64%増のようです。
海外から京都に来訪するのは外国客だけでなく、留学生も年々着実に増えています。平成24年に京都府における
留学生6,900人でその数は20年前の3倍を超えているようです。京都は古い伝統文化が脈々と引き継がれているだけでなく、
学生の街として若者文化を常に発信してきた魅力的な街です。留学生が増えた理由はそれだけなく、
京都府が政策として留学生の受け入れを推奨してきたからです。
京都府の山田知事は、京都の大学を卒業した留学生に対し、永住権を申請できる資格を付与する支援策を推進しているようです。
少子化により国内の学生の増加が見込めないなか、海外からの優秀な学生を大学卒業後も京都の会社に就職してもらい
京都の地場産業をグローバル化することにより、京都のブランド名を国外においも高めることが目的のようです。

 官民あげて京都をよりグローバルにしようという機運は古くは明治時代の文明開化の時代からあったようです。
NHKの大河ドラマの「八重の桜」で登場する山本覚馬氏は京都の近代化に尽力します。
彼の一つの功績は明治6年に刊行された”The Guide to THE CELEBRATED PLACES KIYOTO & THE SURROUNDING PLACES“です。
これは日本初の英文で書かれた京都の観光案内書です。

序文を抜粋すると、
 The city of Kiyoto was founded by the Mikado Kanmu, who reigned over this country about one thousand and thirty years ago,
as the capital of Japan under the name of Heian. From this period it has remained without particular change, but when a civil war
broke out always battles were fought here at first, because the Emperors of this country took their residence here. It is a most
famous city for containing a great city celebrated and splendid palaces, temples and other edifices, and it is the most famous for
manufactures which are necessary to the mankind as the silkdresses and the earthenwares &c.

The pleasant places are divided into two parts, as Higashiyama and Nshiyama. Higashiyama is separated by the river,
Kamogawa from Nishiyama and includes the eastern part of this city; and Nishiyama contains the western parts; as Ninnaji. Kinakuji &c.

On the first page you will find the map of the town Kiyoto, and on the next page you will see the surrounding places.

割合簡易な英文ですが明治維新から6年しかたたないうちにこのような英文の印刷物が刊行されたのが驚きです。
この印刷のために山本覚馬氏はドイツから印刷機を取り寄せ、組み立てたようです。そして、印刷機の活字をひろって手伝ったのが新島八重だったようです。

 確かに明治時代に入り急速に欧米の文化が日本に入ってきたこともあって、一般庶民の間でも英語を勉強する熱気はすごがったようです。
明治6年には東京に官立の外語学校が設立され、翌年までに全国で計8校になった。洋書や英和辞書が続々と刊行され、
人々は英語学習に励んだようです。このような英語崇拝の機運から英語を国語にしようという主張が論じられたり、西洋人と結婚して
優れた子孫を残そうという人種改良論という極論が登場するまでに至ったようです。

<参考文献>
・「平成24年 京都観光調査」 京都市
・Kakuma Yamamoto ”The Guide to THE CELEBRATED PLACES KIYOTO & THE SURROUNDING PLACES“(1873)P1.
・野口信一・小枝弘和「時代を駆ける新島八重」歴史春秋社(2012)P34.
・日本経済新聞 2013.8.8日「熱風の日本史 第2回 欧化という熱病(明治)」

京都NHK STAFF
岩井盛一郎

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2013年10月22日 13:04に投稿されたエントリーのページです。

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